紅白常連さんや、「なるほど、この人は選ばれるよね」と思えるアーティストはもちろんいます。
でもその一方で、「名前すら聞いたことない…」という人もいて、ちょっとモヤっとしてしまったんですよね(若者についていけてないだけかもしれないけど)。
それで気になって、NHKがどうやって紅白の出場者を選んでいるのか調べてみたら――意外と、ちゃんとした“基準”がありました。
少しだけモヤモヤが整理できた気がしたので、今回はその“紅白の選び方”について、気づいたことをシェアしてみます。
NHKが出場者を選ぶときの3つの基準
NHKは毎年、紅白の出場者を「3つの基準」をもとに決めているそうです。
- 今年の活躍
- 世論の支持
- 番組の企画・演出
「今年の活躍」というのは、CDの売上や配信再生数、ライブ実績、SNSでのバズなど。
ただ配信だけじゃなくて、ライブ活動やカラオケでのリクエストも見てるらしいんです。
「世論の支持」は、NHKが独自に行っている電話による世論調査&ウェブアンケート調査。
どのアーティストに出てほしいか、7歳以上の幅広い世代に聞いているんだそう。
そして「番組の企画・演出」。
紅白全体の構成やテーマに合うかどうかも大事な判断材料のひとつで、「どう番組を見せたいか」によっても出場者が決まることがあるとのことでした。
ここでちょっと疑問…電話調査って本当に意味ある?
「今年の活躍」はすごく納得できます。
みんなが聞きたい歌だと思うし、人気や実績があるアーティストが選ばれるのは自然なことですよね。
「番組の企画・演出」についても、NHKとして“番組としての魅せ方”を考えるのは当然のこと。
演出や構成に合わせて選ばれるのは、ある意味必要なことなんだと思います。
でも……「世論の支持」だけはちょっと引っかかるんです。
ウェブアンケートならまだしも、電話調査のほうにどうしても疑問が。
「ランダムデジットダイヤリング方式による世論調査」とあるので、おそらく自動音声でかかってくるアレなんだろうなと。
正直、知らない番号から電話が来ても出ない人も多いだろうし、私なら速攻で切っちゃうかもしれません。
紅白のことで電話が来るなんて想像つかないし、怪しい電話も多いですからね。
そもそも、電話で突然「紅白に出てほしい歌手を男女3組ずつ」と聞かれて、パッと思いつく人ってどれくらいいるんでしょう?
答えた人って、どのくらいいるのかも気になります。「
世論」って言われるとつい納得しちゃうけど、その実態って意外とふわっとしてるのかも……。
初出場アーティストを見て納得したこと
最初に名前を見たとき、「誰だろう…?」と思ったアーティストが何人かいました。
でも調べてみると、TikTokやSNSで話題になっていたり、Z世代から圧倒的な支持を受けていたりと、ちゃんと“今の音楽シーン”を反映している存在だとわかりました。
たとえば、FRUITS ZIPPERの「わたしの一番かわいいところ」や、HANAのTikTokでのバズりっぷり。
たしかにどちらも、再生数や注目度はかなり高かったんですよね。
NHKとしても、そういった“時代性”をしっかり取り入れようとしているのが伝わってきて、ちょっと納得感が増しました。
それでも、ちょっとした違和感は残る
選考基準を知れば知るほど、「なるほど」と思える部分もたくさんある一方で、やっぱり「納得できない」という気持ちを持つ人も少なくない気がします。
誰が出て、誰が出ないのか。
その線引きはとても難しくて、視聴者によっても“正解”が違うからこそ、賛否が出るのも当然かもしれません。
若い人目線での出場者もいれば、高齢者目線での出場者もいる。
紅白出場者全員を知っている、という人は今の時代、あまりいないでしょう。
ただ、出場の裏側にこうしたルールや方針があることを知っておくと、紅白の見え方も少し変わってくるかもしれません。
おわりに:新しい発見があるかも
紅白って、やっぱり特別な番組ですよね。
衣装や演出も気になるし、あらかじめタイムテーブルをチェックして、見たいところだけ見るという人も多いはずです。
毎年の出場者がどうやって決まっているのかを知ったことで、今年はちょっと違う目線で楽しめそうな気がします。
そして、“知らなかったアーティスト”の存在も、もしかしたら新しい音楽との出会いになるかもしれません。
それもまた、紅白の楽しみ方のひとつなのかも。

